子供の頃から、夏の青空が大好きでした。 雨の多い日本では積乱雲 (※入道雲)が現れると、理由も無くワクワクしたものです。 さっきまで凄く晴れていたのに、いきなり大雨になったり、雷まで鳴り始めた…なんて経験が、今では懐かしいです。
2001年にカリフォルニアへ移住してからは、年間の半分以上が青空という素晴らしい天候にも関わらず、あまり入道雲を見る機会はありません。 多分、日本は湿度が高いので発生しやすいのに対して、ここはカラっと乾燥しているからだと思います。
ジメジメした気候は好きではありませんでしたが、18年近く乾燥しきった気候で暮らすと、あのジメジメ感が恋しくなる時があります。
10年以上お付き合いのあるお客様と久しぶりに会おうという話になり、先日、事務所にお越しいただきました。
ある事業を経営される大変温厚なナイスミドルの方で、その方の保険や、ファイナンシャルに関するサポートをさせていただいております。 10代の半ばまで日本で過ごし、その後、NYへ移住し、今はCAで暮らしておられる完全バイリンガル。
仲良くなったキッカケは、私が日本の会社を脱サラし、自らの意思でアメリカに未来を預けた経験が、彼が親の仕事の理由で渡米したキッカケと大きく異なっていた点が、凄く斬新で興味を持って下さったそうです。
一般的に、「必死に勉強すること、良い仕事に就くことが行きつくこと」が行きつくゴールとは、『安定した収入を確保する為』だと考えられている方が多いと思います。
あくまで個人的な意見に他なりませんが、私自身、少し違った感覚で生きてきました。
それは、「若い時こそ、安定や守ることを考えず、己が心から望む挑戦をするべき」だと思っていました。
「成功をされておられる方の多くは、沢山の挫折と失敗を繰り返している」ことを、経営者であった父や、関わった人々、そして本を通じ、感覚的に感じ取っていました。
子供の頃、「お金は追いかけるほどに遠ざかり」「使うほどに入って来る」という話を耳にする機会がありました。
今は、その時に聞いた言葉の意味が、当時よりは理解出来るようになったと思います。
お金を増やしたいと思う人ほど、お金が集まる活動に自らも関わらなければいけません。
お金は増やしたいけれども、お金は使いたくないという人には、お金は集まらないようになっていると思います。
例えば、株式を含む金融市場にはお金が集まっていますので、そこに資金を投資しなければ、リターンを得る術はありません。
不動産市場にも、大きなお金が集まっていますが、不動産を所有、投資しなければ、同じくリターンを得る事も不可能です。
単純にお金を使えという意味では無く、価値ある仕事にお金を投じることで、初めてメリットを共有出来ることを知るべきです。
特に、日本人は、清貧の考え (※お金を稼ぐことは汚らしい行為、悪い事)のような悪しき習慣がいまだに根付いています。
安売りスーパーや、100円ショップなどが大きくなるほどに、世の中に出回る全てのモノの価値が下がる訳です。
モノの価値が下がり続けると、結局、その国の経済はデフレ (※経済全体が収縮する)に陥り、景気が落ち込んでいくのです。
Amazonのようなオンラインショップは、人々に利便性と選択肢といった大きなメリットを与えました。
しかし、同時に、各地で展開するデパートやお店は、物凄いスピードで倒産しています。
仕事の場が消えるほどに、そこで働いていた人々の雇用が消えていく事になる訳です。
究極的に言えば、「与える者が更に栄え」、「得る者が更に衰える」訳です。
与える者 (=Giver)は、多くの人や社会に価値を与えている分、最終的には「Given (与えられる)」ようになっています。
得る事ばかり考える者 (=Taker)は、自分の利ばかりを優先し、他者の不利益を考えない為、最終的に「Taken (取られる)」訳です。
心が震えるような音楽を作り提供してくれたアーティストは豊かになるべきです。
目がパッと開いてしまう位に美味しいパンを作ってくれた職人さんのお店も、儲かるべきです。
子供達が一生懸命ペンを握りしめて頑張る学習塾を経営される事業も、発展していくべきなのです。
お金の事、モノの考え方、そして、生き方全てに通じる「与える」と「得る」ことの考え方を、今一度整理してみませんか?
Copyright 2019 © Ishiwada Insurance Agency, Inc. All rights reserved.