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コロナショック… こんな時こそ冷静に

昨年から猛威を振るっているコロナウイルスの影響は、あと数カ月で収束するような問題では無いと感じています。

3月3日にFederal Reserve (アメリカ連邦準備制度)は、Emergency Rate cutを実施しました。

これにより、世界中の投資家に大きな心理的不安が広がってしまった為、全体景気が鈍ることは避けられないと思います。

 

3月5日現在、発症元の中国における感染者数は「80,409人」、韓国「5,766人」、イタリア「3,089人」、イラン「2,922人」。

日本は「330人」と発表していますが、ダイアモンド・プリンセス号だけで「706人」、これを含めれば、1,000人を超えています。

恐ろしい事に、南極大陸を除く、多くの人が暮らしている全ての大陸全土に感染が広がってしまっている状況なのです。

 

アメリカはコロナ関連のニュースはなされていましたが、3月になって、ようやく国民全体が緊急事態だと認識し始めています。

つまり、これだけ離れている地でも、もはや対岸の火事では無いという危機意識が浸透し始めているのです。

実際、Costcoや大手スーパーでは、お水や食料の買い占めがアメリカでも起こり始めているそうです。

※近所のスーパーでは、今でも大騒ぎしているような人は見かけませんが…。

 

「治療薬の無い伝染病・死者が出た」  このワードだけで、多くの人は「マズイ!当面の水と食料確保!」と心理が働くのでしょう。

私自身、1月にAmazonで、マスクと消毒剤を購入しましたが、1カ月半以上経過した今でもマスクだけは届きません。

アメリカは、マスクをして歩いているだけでかなり警戒されます。

特に、このような状況下でマスクをして歩いているだけで、確実に人から避けられる上に、暴行を受ける可能性すらあります。

ですので、危機意識の高い人ほど、人の集まる場所を避けて生活をしていますし、手洗い、うがい、消毒は欠かしません。

だれでも出来る「手洗い・うがい・消毒」は、今からでも遅くありませんので、すぐに始めましょう。

全員が気を付けることで、少しでも自体の収束が早まることを祈ります。

 

「第2次世界大戦・世界恐慌・ブラックマンデー・911テロ・そしてリーマンショック」

記憶にある経済危機が起こった時代を振り返ると、今回のコロナショックも歴史に刻まれる大きな歪みだと思います。

一番気を付けたい心の持ち方は、「メディア」が報じるネガティブなニュースに対して過剰に反応しないことです。

元々、私はメディア畑出身ですので、情報産業の価値と、その歪みについて理解している部分が多いと自負しています。

特に「TV・Internet (Youtube)・Radio」など影響力の大きなものほど、バイアス (先入観・偏り)がかかりがちです。

 

一番お伝えしたいことは、「景気」がまずいことになったので、「慌てふためこう」という行動に流されてはいけない点です。

もう少し具体的に言うならば、目先のトイレットペーパーを買い足す事に振り回されている人になってはいけないのです。

そう言い切れる理由は、これだけの有事では、国や自治体は、必ず人が困らない程度のトイレットペーパー、水や食料の供給を促すからです。

利己心で自分勝手に行動を起こす人で居続けるのか? 冷静になり、全体社会の中で正しい判断を下す人を目指すのか?

有事の時こそ、貧する人は更に貧し、富める人は更に富める。

心の持ち方ひとつで、その人の未来を豊かにするか、貧しくするかを決めると思います。

 

アメリカの金融業界ではコロナショックのことを、recession-inducing virus (不景気誘発ウイルス)」と呼んでいます。

う~ん、あながち間違っていないと思います。

忘れてはいけない点は、どんな時代でも、どんな国であっても、経済は良かったり悪くなったりを繰り返すことです。

 

正しい例がどうか微妙な例ですが、体調を崩した時に大暴れして回復する人がいるでしょうか?

いませんよね…。

調子が悪い時ほど、お水を飲んで、刺激を抑えたやさしい味の食事を口にし、たっぷり睡眠を取る事が大切です。

やれ共産主義だ、正しい情報を開示しない国だ、などと中国をやじる風潮は見て取れますが、意味の無い議論は無視しましょう。

 

各国は、自国の価値を少しでも大きく見せようと、直接的にも間接的にも、市場へ資金を投入し、為替操作をしています。

今の時代、AIに頼り過ぎたおかしな投資商品が出回っていますので、本来あるべき市場の価値は根本から歪んでいます。

予測不能な市場に意思があるとすれば、異常が蓄積されていけば、やがて正常に戻そうとアレルギー反応を起こすはずです。

おかしな状況と、まともな状況は、常に入り混じっています。

おかしいはまともに、、、まともはおかしく、、、常にまともでいる為には、秩序管理温厚謙虚な心構えが必要です。

 

イタリアのある高校の校長先生が、混迷する状況下で下記のようなメッセージを送ったことが話題のようです。

「こんな時だから、散歩をし、良い本を読んだりして下さい。

病気が急速に広まったからと、社会生活や人間関係に毒を盛ったり、市民生活を野蛮にすることは意味を成さない。

目に見えない敵におびやかされている時ほど、同じ人間同志なのに、他人が恐怖をもたらすといった本能が働いてしまう。

社会組織と人間性を保ち、合理的な考えを保つようにしましょう。 そうしなければ、本当に伝染病が勝ってしまうかも知れない」

 

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