新年、明けましておめでとうございます。
アメリカで長く暮らしていますと、年の変わり目に向けた「特別感」を感じにくいと思います。 12月から1月に変わるだけで、ついでに年号も変わるといった、少し物足りない印象を受けてしまいます。
日本で暮らしていた頃は、毎年、神戸の実家から京都まで初詣に行っていました。 おみくじを引いたり、お線香の煙をかぐと、「あぁ新年がやって来たんだなぁ」と実感が持てたものです。
特に、カリフォルニアでの暮らしは、年中、青い空が広がっている事が多い為、季節感を感じません。 五感の中に根付いた四季を感じる感性、わびさびや、情緒を忘れそうになります。
そんな事を考えながら、事務所で仕事をしていますと、「我々がいかにその地に広がる文化や慣習の影響を受けているか?」という事に気づかされます。
例えば、11月後半から12月になりますと、街の至る所にイルミネーションが広がり、クリスマスツリーや、サンタとトナカイの人形が、クリスマスがやって来たという臨場感を盛り上げます。
お正月に対する印象も同じで、自分の中で生まれるものでは無く、周囲の街並みや、目や耳にするメディアの情報など、外部からの影響でお正月を感じていたことを再確認出来ました。
まさに、人が直観的に感じる世の中に対する印象とは、メディアやマーケティングによって色づけられていることに気付かされます。
この事に気づくか否かという点は、限りある人生の時間を有効に過ごす上で、とても重要なことだと思います。
人の事なんて気にするな!というアドバイスは、よく耳にしますよね。
私自身、もっと若かった頃は、他人の方は、未来に向けてどう考えているんだろう? という事がとても気になっていました。
未来に対してどう考え、実際に世の中とどう向き合っているかなど、自分のことは何となく分かっているものです。
しかし、他人の方はどうされているのか、もっと良い向き合い方はないのかといったことは、気になってしまう方は多いのでは無いでしょうか?
様々なお客様と関わる中で、人生を楽しんでおられる方ほど、(※より良い選択肢を) 探し続けてきた人であることに気づきます。
私の目には、彼等は目標設定や志を高く掲げ、関わる人や環境を選択し、目的達成までに「必要な要素」と「不必要な要素」をしっかり線引きしているように映りました。
例えるならば、本気でダイエットに取り組む際に、「食べてよいもの」と、「食べてはいけないもの」をしっかり把握するような感じです。
ただ単に時間が過ぎていくのでは無く、「自分が求める具体的な目標に向かって歩むことが、明るい未来 (※目標達成) を手繰り寄せている感覚」を持つ事が大切だと思います。
「未来があるから行動する」のでは無く、「目標を達成する為に未来が存在している」と捉える。
「道があるから、行動する」のでは無く、「行動するから道が拓ける」というように意識を変えていく。
何のために時間を費やすのか? 何のためにそれを選択するのか? 何のために情熱を燃やすのか?
目標を具体的に絞ることで、「明確な歩み」が「明確な結果」に結びついていきます。
街で一番人気の焼き鳥屋さんや、街で一番人気のお寿司屋さんも、「高い志」が根底にあるからこそ、多くの方に選ばれているのだと思います。
具体的な行動を続けるうちに、「必要」と「不必要」の境界線が見えてくるようになります。
必要な要素は更に磨かれ、無駄な要素はどんどん省かれていき、結果自体が研ぎ澄まれていくのだと思います。
人は、具体的な目標や役割が無いと、自然と堕落していきがちです。
逆に、具体的な目標や役割が有ると、自然と頑張ってしまうものだと思います。
誰かに押し付けられた目標や役割ですと、モチベーションが持続出来ません。
だから、自分がそう願う具体的な「目標」と「役割」を明確に定めることが重要だと思います。
2017年におけるあなたの具体的な「目標」と「役割」は何でしょうか?
その達成のお役に立てるよう、私共も常に探し続け、心を磨き続けたいと思っております。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
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