今月上旬に発表された米国雇用統計が、市場の予測よりも良かった影響などを受けて、全体景気が活気づいてきた感のあるアメリカ経済。雇用指数の上昇と共に、失業率も若干上がっているなど、大きな安心感を得られるほどでは無いにせよ、マーケット全体は徐々に活気づいているのは確かです。
特に、各種インデックス・ファンドは、全体的に好調な伸び率を示しています。特に昨年から今年にかけては、際立って大きな含み益を積み上げているように感じます。不動産マーケットも売り手市場となり、特に人気のあるエリアは「売りに出ればすぐに完売」といった話をよく耳にするようになりました。
「インフレーション」
現在のような、冷え込んだ経済状態から徐々に雪解けのように経済が回復基調にある状況は、貯蓄や投資を始めるにおいて絶好のタイミングであると思います。
世の中のモノやサービスの価値は、年数を重ねるにおいて徐々に上昇していく傾向があります。 このような現象を、インフレーションと呼びます。物価は上昇する傾向が高いので、ご自身の資産も、若い頃より長く保持してきた投資が、徐々に上昇していく可能性がある訳です。
「決め手は積み立て」
貯蓄プランを計画する際に、様々な選択肢がありますが、どなた様でもすぐに始められる貯蓄プランが、「積み立て」です。家を買う時や、投資をご検討の場合でも、巡って来る好機を活かせるかどうかは、ずばり「お金を積み立てているか?」だと思います。
例えば、お子様がおられる場合は、18歳~22歳の頃を見越した貯蓄計画を立てる。 40歳前後の場合、20年~30年後の老後に向けた具体的な貯蓄計画をお持ちになるなど、短期的では無く、中長期の「積み立て」を着実に走らせる事が大切です。
「リタイアメントに向けて」
働き方の多様化に伴い、60代を過ぎても元気に働いておられる方の総人口は増加傾向にあります。すなわち、60歳で仕事をきっぱり辞めてしまうライフスタイルは、現在では珍しくなりました。
高齢になるにつれて、収入の内訳も変わっていきます。 労働による所得は下降傾向に変わり、同時にソーシャルセキュリティーなどのベネフィットによる収入や、メディケア(※連邦政府が運営する国の公的保険)の受給資格を得られるなど、様々なメリットも増えていきます。
リタイアメントに向けた貯蓄計画は、その時が来てから始めては手遅れになってしまいます。なるべく若い内から備えられるように、出来る範囲でご準備を始めて下さい。