今年も残すところ僅かとなりました。 毎年同じ気持ちになるのですが、本当に365日も時間が経過したのか? と思えるほど、あっという間に感じた2016年。
新しい出会いはもちろん、長い方では10年以上もお付き合いのお客様がおられる現状に、心から感謝の気持ちが湧き出てきます。
2014年から始まった医療改革の影響で、「個人・家族向け医療保険」や、「法人向け医療保険」への保険加入比率は飛躍的に高まりました。
今年のUS Census Report (*米国国税調査)によりますと、(*合法的に滞在する) 国民の9割近くが医療保険に加入している状況であるそうです。
医療改革が法的に施行されるまでは、病歴のある方や、既往症をお持ちの方は、正規の医療保険に加入する事が困難であった為、その点が改善された点は喜ばしいことです。
※2014年以降からは、病歴や既往症が問われず、どなた様でも正規の医療保険に100%加入出来るルールに改正されています。
しかし、個人的には、医療改革の実現を手放しで喜べない思いがあります。
医療改革以降、保険会社が担う医療費の負担は、当初の想定を遥かに超えるペースで引き上がっています。
医療サービスを沢山受ける必要がある方の多くは、Subsidy (*補助金)を受けられる対象者か、公的な医療保険(*Medi-Cal – 低所得者向け医療保険)に支えられている方となります。
医療保険への加入を義務付ける代償として、医療費の利用頻度が高い方ほど保険料が安くなる仕組みが生まれた為、結果的に全体の保険料が引き上がってしまったのです。
実際、2016年から2017年に向けての保険料は、どの保険会社も例外無く10%以上 (※30%以上といった方もおられます)も引き上がる予定です。
こういった状況 (*引き上げ率)は、率直に申し上げて、「異常」であると思います。
物事が進化、発展していく上で必須である条件とは、その物事の核心部分が、「正常」であることだと思います。
「正常」である物事は、続いていく上、進化、発展していくものだと考えております。
逆に、「異常」であるものは、どんな事柄であれども、続かない上に、結果的に衰退していくと考えます。
➔ 世の中に確かな法則など無いのかも知れません。 ただ、「正常」と「異常」における相関関係に関しては、揺るぎない法則の元に成り立っていると考えてしまいます。
健全な心の持ち方、発展性のある経営方針、具体的な貢献を目指す具体的な活動。
継続していくもの、発展していくもの、進化していくものは、全て核心部分が「正常」であるはずです。 (※少なくとも、そう信じたいです。)
今回、すでに実施された医療改革が悪いものだとは断言出来ません。 ※評価すべき内容も沢山織り込まれているからです。
しかし、改めて、「正常」と、「異常」の観点で、今回実施された医療改革の実情を見つめ直すと、どうしても「異常」と思える要素が多過ぎると感じてしまうのです。
大方の予想を裏切る トランプ大統領の勝利は、ヒラリー政権では変わる見込みが薄い医療改革に対して、私と同じような不安を抱いている方が多かったのでは無いでしょうか。
例えば、下記のような2つの考え方があった場合、あなたならどちらの考えに賛同出来るでしょうか?
1.未来は明るく、希望に満ち溢れているといった思い
2.未来はきっと最悪で、状況は良くならないといった思い
ちょっと意地悪な問いかけですが、私は、「世の中は自らの心がけ次第で、良くも悪くもなる」と考えています。 ※なるものはなるし、ならぬものはならない。
個人レベルで対応出来ることは本当に些細なことかも知れません。
しかし、大きなうねりも、元をたどれば、小さなうねりの集合体である訳です。
一人一人が「正常」とは何か? を冷静に判断し、本来あるべき言動を心掛けることが大切だと思います。
・「異常」は続かないし、いつか終焉の時を迎えるさだめ。
・「正常」は続く上に、自他ともに分かち合える喜びや貢献が生まれる。
つまり、世の中は、「異常」なことが起こることはあっても続かないでいつか終わる。
そして、結局、残るのは「正常」な事物のみで、自然に整理整頓されていくものだと思っています。
Ishiwada Insurance Agency, Inc.
年内の営業は12月30日 (午前9時~午後5時)まで、年始は、1月3日 (午前9時)からとなります。
皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
Copyright 2016 T&K Consulting Group © Ishiwada Insurance Agency, Inc. All rights reserved.