ソーシャル・セキュリティーの給付金、銀行のセービング口座の貯蓄だけで、十分なやり繰りは可能でしょうか?
アメリカ労働省(U.S. Department of Labor) Bureau of Labor Statisticsのデータによると、全米で働く国民の多くは、収入として得られる所得よりも、支出の割合が多いという悲しい現実が報告されています。
また同機関によると、2040年あたりにはソーシャル・セキュリティーの資金は尽きてしまう可能性が懸念されています。
追記すれば、ソーシャル・セキュリティーの給付金の最高額は、一人あたり年間$24,000ですから、足りない分は各々で補っていかなければならない訳です。
【セービング口座・CDsについて】
通常、銀行は基本的に「我々のお金を預け入れる場所」としての認識が成されていると思います。
特に預け入れる預金に金利が付く「セービング口座」は、貯蓄をする手段として最もポピュラーであると思われます。
しかし、銀行に預け入れるお金が運用されて、我々に還元される金利に頼っていて、将来における十分な資産形成は出来るのでしょうか?
日本でいう定期預金にあたる、通称「CD」(Certificate of Depositの略)は、一定期間預け入れたお金に金利 (現在、3%~5%が相場)が得られます。
ここに使わないお金を入れておけばひとまず安心!という方は多いのではないでしょうか。
気をつけていただきたい点は、広告で告知されている金利(表面金利)はInterestとして表示されている点です。
実質に受け取る際の金利(実質金利)は、APY(Annual Percentage Yield) と呼ばれ、それぞれの数値は異なります。
つまり、“5.0%”と高金利で告知されているCDも、預け入れる期間や、ルールに気をつけて確認しなければ、実際に増えるAPYは思ったよりも少ない金額である事が少なくありません。
また、CDで殖やした金利分のGain(収益)には、毎年所得税の対象になります。
※数万ドルをCDに預け入れた場合、例えば500ドル増えたとしても、その500ドルには所得税として更に税金が差し引かれます。
あなたの理想的なリタイアメント・プランを司るのは、あなたご自身の望むライフスタイルや価値観に拠る所が多いと思われます。
「投資や貯蓄は苦手」と思われる方は、まずは投資や貯蓄についての知識を身につける事が大切です。
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