この時期は、4月のTax Return (*確定申告)シーズンが終わり、ほっと一息つかれている方も多いのでは無いでしょうか?
今までも何度かお伝えさせていただいた点ですが、Tax Returnを行えば、必ずお金が戻って来るとは限りません。
簡単に表現するならば、1.沢山リファンド(※払い戻し)がある方ほど、その分の税金を余分に払ってきただけのことです。
逆に、2.Tax Returnの際に余分に納税を迫られた方は、その分の納税を怠っていた(※見逃していた)だけのことです。
これらの点を踏まえた上で、今一度、家計の見直しや、今後のお金の貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか?
【何にお金を払っているかを把握する】
Tax Returnをする場合、その専門家と言えば、会計士や税理士が思い浮かびますよね。
彼等にTax Returnを依頼する場合は、当然、作業をしていただく訳ですので、それなりの費用がかかります。
私も学生から社会人になりたての頃は、そういった費用を抑える意味で、自分でやった方が得だと考えていました。
自分で対応する場合、例えば、Turbo Taxといったソフトウェアなどを用い、質問に答えていくだけで案外簡単に出来てしまうものです。
しかし、年月を重ねていく度に、「税法は常に変わり続けている点」と、「自分で処理した内容が完全に正しいのか?」といった疑問に突き当りました。
結論から言いますと、今では会計士 (*または、税理士)に処理をお願いすることが、結果的に最善策であると思うようになりました。
不明な点は専門家の視点で明確なアドバイスを受け、処理ミスを最小限に抑えられる点を考慮しますと、彼等が請求する費用は妥当だと思うようになりました。
もちろん、会計士や税理士によって、というよりも、“依頼する会計処理の内容”によって費用は異なります。
(※日米両国における会計処理を依頼する場合や、米国のみにおける会計処理を依頼する場合、または、個人や法人かなどによって対応は様々。)
要は、会計処理を適正に処理する為には、その道の専門家に確認を行う必要性がある為、彼等に仕事を依頼する価値があると思っているのです。
お金を支払うサービスを依頼する際は、常に自分が「何の為」にお金を支払っているのか?
常に、その理由を確認する必要があると思っています。
ただ何気なく、会計士や税理士に依頼している場合は、彼等が請求する費用だけに意識がいっているはずです。 (*つまり、安い方が良いと考えている。)
ほとんどの方は、サービスにかかる費用は安いに限る!と考えています。
実は、「この点を意識出来るかどうか?」で、ご自身の経済観念が豊かになっていくか、そうで無いかが大きく分かれると思っています。
【安い、高いだけで、判断しない】
物が飽和状態 (※溢れかえっている) 現代社会では、多くの対象物は、「値段が高い方が価値が高いといったイメージ」が刷り込まれています。
誰にでも、頭の中や、視覚では分かっているようで、実は気づいていない心理的盲点 (※Scotoma)があるからです。
気を付けなければいけない点は、「安い=悪い」と、「高い=良い」といったイメージに洗脳されないことです。
※今更の確認ですが、高い服を着ている人の方が、安い服を着ている人よりも優れている訳ではありません。
そのような勘違いをしている大人が多い為、その子供達も同じような勘違いを引き継いでいくのです。
冷静に考えますと、我々の所得 (※稼ぎ)には、大体これ位といった目安があると思います。
ここでは、稼ぐ金額の大きい、小さいは、一切重要ではありません。
日々の暮らしを支えているお仕事から、「いくら位は稼いでいるか?」といった点はしっかり把握する必要があります。
(※稼げる額では無く、稼いでいる額に着目する。)
次に、その金額の範囲内で、出て行っているお金の内訳を頭の中にしっかり叩き込むことが重要です。
(※効率的な方法の一つは、銀行やクレジットカードのステートメントをプリントアウトし、蛍光ペンでジャンルごとに色分けしてみて下さい。)
そのようにお金の「出入りを整理」することで、何が必要で、何は不必要か? がハッキリわかって来るはずです。
(※出来れば、半年分以上を対象に根気強くやってみて下さい。その方が、より的確な状況を把握出来るようになります。)
最後に、「他人と比較しない」ことが凄く大切な要素だと思っています。
この世界は、上を見ても、下を見ても、キリがありません。
大切なことは、ご自身がどうしていきたいか? を自分で考え、然るべき道を探して、最善を尽くしていくことです。
お金の世界は実にシビアな側面が多いです。
その分、他人と比較せず、冷静かつ、自分の懐事情を把握してさえいれば、誠実に応えてくれる世界でもあると思っています。
自分が必要とする仕事をしてくれる対象には、然るべき対価を支払う価値観を持つこと。
自分が助けられた分だけ、誰かが自分の為に働いてくれている事実を素直に受け止める。
それが出来れば、感謝の気持ちと共に、人や社会に対して有益な仕事をすることが、国や地域、経済全体を豊かにしていくことが実感出来るはずです。
マーケティングに色付けされたブランドや、値段だけで物事の優劣を判断しない、芯の有る人が増えていくことを心から祈っています。
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