お金のご相談をお受けする際に、よく聞かれるトピックの一つに、「分散と集中」がございます。
貯蓄や投資を考える際、最もパフォーマンスの良いものに一点集中型が良いのか?、はたまた、流動的な市場の傾向を見越して分散すべきか?
この点は、おそらく、ずっと昔から人々が話してきたトピックでもあるはずです。
人の「栄枯盛衰 (※栄えたり、衰えたりすること)」は、限りある時間 (=お金)を「何に、いくら位投じるか?」によって決まる訳です。
分散か集中のどちらか…では無く、何事もバランスが重要。 (*実績が不明瞭なメディアのバイアスに左右されない事が、非常に大切です。)
ケース・バイ・ケースで頭を柔らかくして対応することが大切。
※状況によっては、集中すべき時に限度を定めて集中投資をお勧めする場合がありますが、総じては、その時の実績に応じた分散をお勧めしています。
金融商品などお金に関する内容に留まらず、例えば、「仕事」、「人間関係」、または「心の持ち方」など、どれも共通点が無いようでも、核心の部分では「共通点」があるはずです。
仕事、人間関係、心の持ち方、いずれにしましても、「良い事だけで無く、そうでない事にも、正面から向き合う」方ほど、お財布事情も整っていく傾向が高いと感じています。
たまに、自暴自棄 (※やけくそになる)になる事は、誰にでも起こり得ますが、常日頃から、理路整然(※物事が道理にあてはまっている)を意識して行動する事が大切です。
理路整然とした考え方が身についておられる方ほど、費やす時間(=お金)の矛先は、まず「必要な要素」に重点をおいている事に気づいていくはずです。
同時に、ただ「欲しい(※けれど不必要)要素」には、慎重に対処する力が備わっています。
値札のついているモノというモノには、「マーケティング」という要素がたっぷり染み込んでいます。 (※一人一人が冷静な判断力を磨く必要があります。)
数千年も前の出来事を知る行為、それが歴史を学ぶことです。
歴史が好きな方は、大きく2つに分類出来ると思っています。
1.歴史の中で出てくる状況を映画のような感覚で楽しめる想像力豊かな方と、2.既成事実として受け止め、現実社会を生きていく判断基準にされる方。
私の場合は、完全に2のタイプで、歴史を通じて人々の栄枯盛衰を参照しつつ、世の中で何をどう選択すべきか? を決める「参考書のような付き合い方」をしてきました。
何故か子供の頃から、かつて栄華を極めた国や会社が、後に転落し、衰退していく内容が好きで、そういった内容の本を沢山読み込んだ記憶があります。
今思えば、誰もダメになる為に頑張らないのに、結果的にダメになってしまった事例を通じて、人のはかなさや、気を付けるべき盲点が学べたような気がします。
最後は必ずハッピーエンディングになる話…は、誰もが望むお決まりのパターンですが、現実の社会でハッピーエンディングを迎える方ほど、普段は冷静沈着であるはずです。
ハッピーになる事とは、ある意味浮かれ上がっている状態です。 歯を食いしばって頑張った後に浮かれ上がるのは大いに結構ですが、普段から浮かれていてはいけません。
仕事、人間関係、心の持ち方、ファイナンシャル…、どれも普通の日々では冷静沈着を保ち、良いことや悪いことも、常に理路整然とした姿勢で向き合いたいものです。
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