オバマケアに伴い、医療保険に関する問合せが殺到している昨今、身を削る思いで、日々、全力を尽くして対応にあたっています。
オバマケアの正体とは、「米国民の全ての人々に、平等な観点で、医療保険へ加入出来る仕組みを作った」という表向きの事実。
同時に、「全員が医療保険に加入出来るという仕組みを、中間層から富裕層にかけて医療費を引き上げるかたちで補う」というシビアな一面も浮き彫りになっています。
事実、大手医療保険会社の実例で申し上げますと、2014年以降は、「ご家族3名~4名にかかる医療保険の負担額は、25%~200%程度まで保険料が高騰する見込み」です。
※加入されておられた医療保険にかかる費用は、どういった種類のプランに加入されていたかによって、具体的には異なります。
収入が低めである場合、政府系の医療保険に加入することで、割引(※Premium Assistance)が得られるメリットがありますが、同時に、その割引は税金で賄われるといった事実にも着目したいです。
また、保険といった「万が一の怪我や命に関したサービスという重大な責務」を、今回のオバマケアの運営元は理解していないと実感します。
お役所感覚とでも言えばいいのでしょうか・・・、国民に良いと思えた医療保険の普及に伴うサポートの重要性を、完全に理解せずして医療改革は走り出してしまいました。 (※各手続きにおける不具合は、未だ解消されていません)
2014年以降は、医療保険に加入していない場合、タックス・リターン(※確定申告)の際にペナルティーが課せられます。 (※今後、そのペナルティーの比率は拡大していきます)
こういった社会主義のど真ん中をいく政策は、現時点におけるアメリカにとって、本当に良かったのかどうか懐疑的です・・・。
ただ、苦しい思いを強いられてきた既往歴をお持ちの方々、病歴が考慮されて医療保険に加入出来なかった方々、所得の関係で医療保険に加入出来なかった方を思うと、いずれは背負わねばならない試練であると思います。
この国で生きていく決意をされた移民の方々や、元々この国で生また方々、どなた様も例外無く、皆一人一人が、限りある尊い人生の時間を生きています。
起こる変革に伴う痛みは、実生活における収支バランスにも大きな影響を与えるだろうと思います。
本当の苦しみは、医療費の高騰だけに留まらないと思います。
その現場の最前線に立つ身で感じ取れる予見は、この痛みを乗り越え、この国はまた一つ強く、大きくなっていく事を願わずにはいられません。
Copyright 2013 © Ishiwada_Insurance_Agency, Inc. All rights reserved.