2014年以降より、個人や家族向けの医療保険の申請は、Open Enrollmentと呼ばれる定められた期間でのみとり行うことが認められます。
2014年のOpen Enrollment期間は、1月1日 ~ 3月31日 でした。 つまり、7月24日現在、特別な理由が無い限り、医療保険には申請が出来ません。
【Qualifying Life Event // 特別に医療保険に申請出来るルール】
一定の条件を満たす場合、年間を通じて、いつでも医療保険に申請を行うことが認められています。
このルールの事を、Qualifying Life Eventと呼び、条件を満たす為に求められる書類などを提出することで、各保険会社は新規の申請手続きを受理してくれる場合がございます。
”QUALIFYING LIFE EVENT”
「お勤め先の医療保険を、離職・退職で失った場合」 「扶養家族の死」
「養子の引き取り」 「結婚や離婚」 「他州や海外からの転居」など。
上記の条件を満たす場合、それらを証明できる情報を保険会社に提出することで、医療保険への加入申請が認められます。
【Qualifying Life Eventの条件で申請される方の現況】
事実、Open Enrollment期間が過ぎた今でも、医療保険に申請を希望される方は多数おられます。
一番多い案件は、お勤め先の医療保険 (*Group Health Insuranceや、海外旅行者保険)が失効する為、新規で医療保険に申請を希望される場合です。
この場合、加入されていた医療保険が失効した際に発行される証明書 (*Certificate of Creditable Coverage) を保険会社に発行してもらい、そちらの証明書類と共に申請する必要があります。
*求められる書類を不備なく完全なかたちで申請を行えば、早い場合で、2日~1週間ほどで決断がなされます。
しかしながら、色々なご事情を抱えておられる方が多い為、追加の情報を求められる場合なども頻繁にございます。
残念な事実ですが・・・、場合によっては、申請から決断されるまでに2週間~3週間以上も時間がかかってしまう場合もございます。
手続きに時間がかかってしまっている問題の現況は、申請に伴うガイドラインが、保険会社ごとに微妙に異なっており、統一されていないことです。
【多岐に及ぶ追加情報には柔軟に対応を】
Qualifying Life Eventの条件を満たす場合に求められる情報は、驚くほど多岐に及びます。 (※言い方を変えれば、保険会社側がルールの整備が出来ていない。)
例えば、他州の学校を卒業して、Californiaの親元に戻って来る場合、州外で借りていたアパートの住所と本人確認が出来る書類と、California州の転居先住所を提出する等。
親元に戻って来られた場合、すぐにCalifornia州の住所の証明書類が提出出来ない場合もございます。
その場合、親御様が子供に変わって住所の証明書類(*電気、水道、ガス代等の情報)を、サポート書類と共に提出することで、加入申請が受理されます。
状況に応じ、求められる内容が細かく異なっている場合が多いのです。
【医療保険業界は、ますます難解に・・・】
アメリカにおける医療保険は、もともとその仕組み全体が複雑で、非常に分かりにくい点が指摘されていました。
医療改革によって、そういった複雑で分かりにくかった問題が、徐々に解決されていくはずでした。
しかし、【無保険者の加入促進】ばかりに力を入れる結果となり、いまだに全体の仕組みを把握している人は、専門家や、我々保険マンだけであるような気がしてなりません。
個人的には、「分かりにくい仕組みは長続きしないだろう」という見解を持っています。
現地で人気のハンバーガー・チェーン 「In-N-Out Burger」のメニューは、基本的に1番、2番、3番から好きなものを選ぶという内容です。
注文までの仕組みが簡素化されている分、注文してから実際に食べられるまでが早い点も有り難いと思います。
どこかの牛丼チェーンではありませんが、やはり「早い、うまい、安い」という感じで、分かり易い仕組み作りに成功しているお店は繁盛しているように思えます。
現在の医療保険の仕組みは、問題点の改善と、簡素化に向けた工夫が欠けているように思えてなりません・・・。
問題の多い状況ではありますが、その中でも最大限の効果をお客様に届けられるよう、日々精進し、サービスを提供して参ります。
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