ハロウィーンの季節となり、町の至る所で大きなカボチャが販売されています。
家の軒先で飾られるタイプの大きなカボチャは、食べても美味しく無いものが多く、すぐに中身をくり抜いて好みの形に成形するだけ・・・というのが一般的です。
いつも事務所近くの住宅地でランニングをしているのですが、一般家庭の庭先でハロウィーンの飾り付けを見るたびに、この季節独特の高揚感を覚えます。
アメリカで暮らしている中で「豊かさ」を実感する瞬間とは、こういったお祭りイベントに対して、本気で楽しもうと言う姿勢の方が多い点です。
閑静な住宅地では必ずといって良いほどある「本気のハロウィーン・デコレーション地帯」。
冷静に考えてみると、この季節の電気代はトンデモナイ金額に膨れ上がるはずです・・・(苦笑)。
まさに、自己満足の世界でもあるのですが、そこにかかるコストも計算をしていないはずがありません。
まず、電飾や飾り物にかかるコストが出せない人は、この季節のイベントに参加していないはずです。
つまり、ハロウィーン・デコレーションを楽しむ家庭では、「この季節は家族やご近所の方達と楽しむぞ!」と、「コスト試算」をしている事に気づきます。
もう一つ、気づく点としては、本気度の高いハロウィーン・デコレーション地帯の不動産価格は高く、学校区も良い地域が多いという点が挙げられます。
もともとその地域に暮らしている方も沢山おられるはずですが、そういった地域を目指して住宅を購入されている方達も、沢山おられるはずです。
何故でしょうか???
おそらく、購入する「住宅」に対するプライオリティー(*優先順位)に、「安全」や「教育」が考慮されているからでしょう。
私自身、経済的な豊かさは、結果的に「安全と教育」に繋がっていく と考えています。
安全で教育レベルも高い地域の住宅は、全て高い物件ばかりかと言えば、実際に割安のアパートや、Mobile House (*移動式住居)も沢山あります。
超が付くほどの高級住宅地で無い限り、ピンからキリまで幅広い選択肢がある場合がほとんどです。
もちろん、安全と教育が備わっている地域ほど、お金がかかる傾向が高いのも事実です。
その一番の理由は、高い水準で「安全と教育」を守っていく為には、ある程度の「お金がかかる」からです。
ハロウィーンのド派手なデコレーション(*飾り)は、この季節特有の一大イベントであり、同時に大きな経済効果ももたらしています。
全く参加しない人も沢山おられますが、あえて自宅を飾り付けて楽しむという価値観は、とても豊かだなぁと感じてしまいます。
クリスマスに赤い服を来たサンタさんが定番になったのも、1931年にコカ・コーラのクリスマス・キャンペーンで画家のハッドン氏に委託した絵がモチーフになったのがキッカケです。
飲料メーカーが放った一つのキャンペーンが、半世紀以上も人々の心に刻まれていった影響力の凄さと、経済効果の凄さに驚かされます。
実際に、毎日の日々は淡々と過ぎ去っていきます。
誰かさんが作ったイベントであっても、地域特有のイベントであっても、それらを限りある人生で経験出来る「貴重な経験と思える心」は、とても豊かだと思います。
毎年、何となく過ぎていくハロウィーンの季節ですが、今年からもう少し計画を練って、イベントなどに参加してみたいと思いました。
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