夏真っ盛り、8月のカリフォルニアは、毎日青~い空が広がり、雨なんてこれっぽっちも降らない状況が続いています。 24歳の時に脱サラをし、日本からこの地にやって来たのも8月の終わりで、今日みたいな青空が迎えてくれた事を鮮明に覚えています。 「未来はきっと、希望に満ちている」と信じ、新しい国で、言葉や文化、生活の違いと戦ってきました。
私のように日本でのキャリアを捨て渡米して来られる方や、留学や駐在として渡米される方など、アメリカ生活の基盤を固める為の相談をお受けることも多いです。 最初は、誰でも「分からない」からスタートし、徐々に「分かっていく」訳です。 言い換えれば、「不安・心配」から始まり、徐々に「安心・満足」に繋がっていくのです。 複雑な世の中ですが、世の中で起こり得る全ての事は、「分からない」を「分かる」に変えることで、より良い状況に変わっていくと思っています。
先日、ある雑誌に連載しているファイナンシャルプランのコラムで、お金の貯め方に関する内容を執筆しました。 要点を挙げますと、多くの人がやっている方法を真似る=多くの方が抱える問題に染まるという事です。 極論するならば、お金の貯め方とは迷路のように複雑で、誰でもある法則に従えば必ず貯められるといった方程式があるようで無いと思っています。 少しでも多くの貯金をしたいと思うのは、誰しも同じです。 貯まる人と貯まらない人の大きな違いは、「自分自信を客観的に見ることが出来るか、出来ないか?」が大きく関係しているように思えてなりません。
独りよがりのお金の向き合い方よりも、異なる価値観や、外部の専門家などのアドバイスを考慮された方が、総体的に精度が高まります。 ならば、誰もがお金のプロに相談すれば良いのに・・・と思ってしまいますが、お金を貯めることが苦手な方ほど、他人にお金の相談をすることをしない傾向が高いのです。
私自身、日本で暮らしていた当時は、お金に関する相談をしよう! などとは、夢にも思いませんでした。 相談出来るほどのお金が無かったのも理由の一つですが、まず単純に、1.お金の相談をする事の重要性に気づいていませんでした。 次に、2.お金の事を他人に話したり聞いたりする事は良くない事…? といった変な偏見すら持っていたような気がします。 そして、3.たまたまお金の話をする事があっても、自分と同じような生活レベルの友人や知人ばかりで、飛び抜けてお金に関する知識に明るい方が周囲にいませんでした。 それが普通だと思っていましたし、そこに違和感を覚えることもありませんでした。
これらの点は、日本もアメリカも、似たようなものだと思います。 例えば、飲みに行ったり、遊びに行ったりする友人がおられる場合、自分とその友人はウマが合う共通点がある人間同士であるはずです。 わざわざウマが合わない人と出かけたりする方は、かなり奇特な例だと思います。 大抵の場合、ここで言うところの「ウマの合う友人・知人」とは、自分と同程度のファイナンシャルか、価値観を共有出来る安心のおける人」であるはずです。 類は友を呼ぶと言うように、向上心を持って頑張り合える仲ならば良いのですが、傷をなめあうだけの同士では発展性が見込めません。
保険やファイナンシャルに関する仕事をしするうちに、「お金を残す人と、お金が残らない人の差」がハッキリと見えるようになりました。
その差とは、上記にすでに述べた通りで、「自分自信を客観的に見ることが出来るか、出来ないか?」に尽きると思います。
もちろん、自分自分の感性や感覚、築いてきた経験を信じることはとても重要です。 しかし、自分自信の感性や感覚、経験とは、自分一人では高めることが出来ないものです。 意識的にも、無意識的にも、他人や、誰かが生み出したアイデア (思想)の影響を受けているはずです。 全幅の信頼を置く親や友人、知人がおられる場合、彼等が推薦する物事に対しては、安心して向き合えるのでは無いでしょうか? それは、ご自身の感性や感覚、経験を元に決定していることではありません。 結果的に、ご自身以外の信頼が出来る方の感性や感覚、経験を信じている事に繋がるのです。
少し下世話な表現となりますが、ここまで多くの情報が豊かに溢れる現代では、「精度の高い情報や効率は = お金で買える」時代だと思います。
「何故、より良い学校に行こうとするのか?」 や、「より難易度の高い資格を得ようとするのか?」 も、それらが多くの人々に成功をもたらすツールであった事が実証されているからだと思います。
お金は天下のまわりものだから、待っていれば、自分の元にやって来る! という考えは、Wrong!!! (間違い)だと断言出来ます。
リベラリズム (※平たく言えば、自由主義)の実現にも、人々の経済活動が必然です。 つまり、働かざる者、食うべからずの考えに通じ、仕事を通じてお金を得る活動は尊いものだと思います。
世の中に存在する人をお金の世界で分類すれば、「1.貧乏」か、「2.普通」、「3.お金持ち」と「4.資産家」の4種類だと思っています。
1.貧乏で良いと思って貧乏をされている人などおられないのでは無いか? (※それでも貧乏だという場合、まずは貧乏から普通を目指し、出来る事からコツコツと働くしかありません。)
2.普通、つまり庶民として世の中の70~80%がこの区分にあたると思います。 一つの目安としては、自由になるお金が「世間の平均年収の3年分以上常に無い状況の方」が該当します。
3.2の領域を抜ける事に成功した人が、このお金持ちの部類に当てはまる方々です。 どんなに稼ぎが高くても、収支バランスが崩れていてはお金持ちとは言えません。 (Top 5%~20%)
4.生まれながらに資産運用に伴う教育を受けて育った方など、就労所得以外の財産を多く所有する方が資産家に該当します。 (Top 5%以下)
4番の領域の方は、確実に3番の領域に到達した後に、4番の領域に行きつきます。 3番の領域の方は、場合によっては1番の領域からポ~ンと生まれる場合もありますが、大体は2番の領域から生まれます。 そして忘れてはいけない点は、2番、3番、4番の領域から、1番の領域にはいつでも簡単に落ちることが出来ます。 つまり、お金がある状態から、無い状態になるのは本当に簡単だという事です。 生まれながらに4番の領域でない方は、せめて3番の領域を目指して、地道にコツコツ頑張るしかありません。
生まれながらに障害があり、働くという選択肢が無い、あるいは、限られている方も世の中には沢山おられます。 健常者ほどこの事実を忘れがちですが、認識する事は大切です。 世の中に生を受け、何かしらの活動を経て生きていく以上、働ける方は豊かになることを目指すべきだと思います。 (※少なくとも、最初から諦めるのは勿体無い。 負ける為に、サッカーや野球をしている人などいない。) 経済的な力を得る事で、経済的に報われない人々をも助けることが出来ます。
「ファイナンシャル・インテリジェンスに優れた人を身近に持つこと」は、ご自身の専門性を活かした人生における「頼もしいパートナーを持つこと」に繋がると思います。
長いようで限られた寿命の人生で、そんなパートナーは何人も現れないでしょう。
まずは、現状をなるべく冷静に把握することと、将来、どの位のお金や資産を持ちたいか? を具体的に考えることから始めましょう。
「理解して、理解される」 「与えることで、与えられる」
「貢献することが、自身の喜びになる」 (※どんな時もそう思うよう心がけています)
健全な精神を培う先にこそ、物心両面における豊かさが生まれると信じています。
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