先日、ある大手保険会社が主催するInvitation only (招待制)のセミナーに参加して来ました。
激変する”医療保険業界の今後の動向に向けた勉強会”だったのですが、そこで聞く事が出来た最新情報と、有益な情報を皆様と共有させていただきたいと思います。
2019年度に向けた医療保険 (※個人・家族向け)の申請期間 (Open Enrollment Period)は、「2018年10月15日~2019年1月15日」になる見込です。
(※後に、変更となる可能性はあります。 随時、最新情報を更新してお知らせ致します。)
気を付けたい点は、州ごとに申請期間が異なる点と、California州は11月1日から始まっていたOpen Enrollmentが、10月15日から始まる点です。
そして、Open Enrollmentの終了日も、今までは1月31日まででありましたが、1月15日に変わる点もご留意なさって下さい。
今一度、『個人や家族向け医療保険の基本的な申請ルール』 をおさらいをさせていただきます。
2014年から始まった医療改革法案 (※通称:オバマケア)の影響で、個人や家族の方に向けた医療保険は、Open Enrollmentの期間中に申請手続き・変更手続きが可能です。
医療改革が始まるまでは、年間を通じて、いつでも加入申請や、加入されたプランの変更手続きが可能でしたが、今現在、Open Enrollment期間中に対応する必要があります。
もう1点、2019年以降から適用される大きな変更点は、医療保険の未加入者に課されたペナルティーが排除されることです。
年間 (※1月1日~12月31日のカレンダーイヤーが対象期間)において、3カ月以上の無保険期間がある方は、その年度のTax Return (確定申告)を行う際にペナルティーが徴収されていました。
しかし、2019年以降は、無保険者に向けたペナルティーが課されなくなります。 (※つまり、加入するも自由・加入しないのも自由の元のルールに戻ります。)
※とは言いましても、医療保険に加入していなければ、万が一の医療費に備えて、何かしらの医療保険はお持ちになっておいて下さい。
「2018年 (8月現在) California州における顧客占有率」は上記の通りです。
所得に応じてSubsidy (割引)が適用されるExchange ルール (*CA州では Covered California) が施行された事が影響し、各保険会社の力関係は激変しました。
かつては多くの占有率を有したAnthem Blue Crossは、2018年以降より、北カリフォルニアの一部以外の販売事業から撤退しました。
Anthem Blue Crossから流出した加入者は、Kaiser Permanente社、Blue Shield of California社と、Health Net社に移行したことになります。
すなわち、今現在、この3社がMajor Playerとしての地位を確立しています。
※最近、Googleの親会社である「Alphabet」社が巨額の投資を行った「Oscar」という保険会社も、今後、その存在感を増していくはずです。
・Kaiser Permanente:同系列の病院やクリニックでのみ医療サービスが受けられます。 業界で最も割安な価格設定が魅力のLocalに根差した保険会社。
・Blue Shield of California:大型の総合病院、個人クリニックなど、医師や病院の選択肢が最も多い利便性が高いプランを取り扱います。 その分、保険料は他社より高めです。
・Health Net:この3社の中では最も新しい会社。利用できる医師や病院の数は徐々に増えていますが、他社と比較すると少ない為、現時点では利便性が優れているとは言えません。
まだ8月ですので、今すぐに対応することは難しい状況ですが、不安定な医療保険業界ですので、少しでも早く最新情報を把握なさっておいて下さい。 (備えあれば憂いなし。)
来年以降は、いくつか既存のルールが大きく変わりますので、上記をご参照の上、今後の対応に向けてお役立て下さい。
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