今年は涼しい日が多い夏、そして秋に向けて温かくなり、冬に入って多くの雨の日が続きました。例年に無い天候の変化を肌に感じた一年でありました。天候の変化により、体調を崩された方も多かったように聞いております。どうぞくれぐれもお気をつけ下さいませ。
今年3月23日にホワイトハウスで可決された「Health Reform / 医療改革」も、その半年後の9月23日に正式に施行され、その関係で医療保険業界は大揺れに揺れました。オバマ大統領が遂に可決を導き、国民皆保険の実現に向けた扉を開いた年でもありました。
しかし、実際に現場で起こっている事情は、厳しい制約と課題が多数山積みであります。
実際に、確実に加入出来る医療保険は、会社やお店など団体で加入されるGroup Health Insuranceとなりますが、個人やご家族で個別に加入されるタイプの医療保険は、加入時に審査がなされる状況です。各保険会社は、申請手続きの中で、個別に電話インタビューを導入するなど、より一層増えると見越される加入者の増員に対応するべく、審査の手続きを少しでも簡素化し、より円滑な加入申請の手続き実現を目指した取り組みに挑んでいます。
アメリカ経済は住宅価格の暴落を始め、失業率が10%近くで高止まりする状況が長引くなど、未だ厳しい現状が続いております。今年度末期に向け、もうひと波乱あるだろうと予見された景気の落ち込みは予想された程では無かったことで、少しだけ安心出来ました。
しかし、いまだ差し押さえ物件の数は右肩上がりであるばかりか、個人向け住宅ローンや、商業物件の遅延率が、景気の底と言われた2009年度よりも増えている点を考慮すると、本格的なアメリカ経済の景気回復までしばらく時間がかかりそうである事は否めません。また米国債の金利が引き上がっている点も気になります。
来年はアメリカにも、電気自動車が市場に出回ることが想定されます(楽しみです)。今までよりも、エコカー(エコ化)が重宝される時代の幕開けとも言えるかも知れません。
不確定要素が多過ぎるアメリカ経済の景気回復策と実情を考えますと、2011年度は大きな支出はなるべく避け、今まで以上に足元を固めるべき時期であるのでは無いでしょうか。
昨年の志(こころざし)同様、弊社は今後も大きな変化に対応しつつ、皆様と共に成長し続けたいと思います。
「どうぞ良いお年をお迎え下さい。2011年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。」