平素より大変お世話になっております。
弊社も、年度末より4月にかけましては、個人・法人に向けた各種ペンションプラン(※401kや個人・法人向けIRAなど)の案件で、大変忙しくさせていただきました。
相変わらずの横ばいを示す低迷下にあえぐ米経済ですが、離職、退職に伴って、企業年金を個人年金へ移し変える案件や、長く眠らせたままにしてある401kの見直しなど、皆様の大切な老後の蓄えは、毎月とは言いませんが、数年おきには見直しをされることをお勧めします。
他社のプランに移し変えをお勧めする場合もございますが、そのまま然るべき年数は動かさない方が良いというアドバイスをさせていただく等、見直しをさせていただくことによって、何かしらの発見と確認をしていただくことが出来ますので、お気軽にご相談をお願いします。
今年の3月には、健康保険最大手のAnthem Blue Cross社が、約30%を越える医療保険の保険料値上げを断行しようとし、大きなニュースに取り上げられました。弊社でも、多くのお客様が3月からの値上げに対応すべく、沢山の見直しや他社プランへの移行に関するお手伝いに追われましたが、多くの加入者を保有するAnthem Blue Cross社へのバッシングが相次ぎ、今年3月に断行される予定であった値上げは、5月に繰り延べされることになりました。しかし、5月からの値上げも、結果的にはPending (※検討中)というかたちで実施されない見通しであります。
各保険会社が経営的な理由とし値上げを断行出来難くなった大きな理由の一つに、オバマ大統領が多くの反対派を押し切り、国民皆保険(Health Reform案)を通過させたことに起因します。
これにより、今年の9月を目処に、1歳から18歳を対象とする子供達を優先に、各医療保険会社は、Decline (※加入拒否)をしてはいけないといった法律が走ることになります。成人に向けた同案は、2014年の秋を目処に、各社共にDeclineをしてはいけないという方向で新法案は全ての国民が医療保険に加入する際の障壁を、少しずつ無くしていこうという動きを見せております。
先進諸国であるアメリカ合衆国は、そのフロンティアスピリッツを崇高する風潮の中で、あらゆる産業が発展と衰退を繰り返しながら、世界経済を牽引してきました。医療保険を持つも持たぬも国民の自由であり、いざという時の医療費に備えて医療保険を購入する者もよし、買わないものも個人の意志による決断を貫けばよし、といったまさしく資本主義下で美徳とされる自由主義が認められていました。国が栄える過程において、持たざる者がいつかは持とうと努力をし、持つ者が持たざる者にサービスを提供し、経済活動の潤滑油的な役割を果たす。しかし最終的には、そういった循環サイクルは、富める者と、そうで無い者の格差をますます広げることにもなりました。
今回のオバマ大統領が提唱し続け、多くの反対派と賛成派の意見を掘り起こし、最終的な落し所は、「誰でも分け隔て無く安心出来る医療サービスを全国民に提供しよう」ということです。
医療サービスそのものがビジネス化してしまった昨今、何かおかしいと感じているのは、医療関係のビジネスに関わっていない我々だけでは無く、まさにその渦中にいる医師団体や、保険会社もそのことを十分に分かっていました。何事も新しい法律を走らせる際、国民はアレルギーを起こすものです。しかし、医療保険に加入出来ない理由が経済的な理由以外である場合、そういった人々が安心した医療サービスを受けられる枠組みが、今まではありそうでありませんでした。そういった観点から今回の法案を考えると、税負担は先行き不透明で懸念材料は絶えませんが、良い法案であった、と願わざるを得ません。
お陰様で2009年度に続き、2010年度も、38,000人以上ものカリフォルニア州の保険エージェント内で、トップ1%にあたるPremier Partnerの称号をいただくことが出来ました。常に変わらぬ心で接したい思いは、ボリューム(顧客数)では無く、心を込めた良質のサービスを提供することです。日本語と英語で、どなた様に限らず、真心を込めたコンサルティングをこれからも守っていきたいと念じております。
今後も今まで以上に、新しい法改正や、各保険会社のルール変更などをいち早く察知し、皆々様のニーズに的確なサービスでお応え出来るよう、益々精進していく所存であります。5月より弊社Torrance Officeを拡充することになりました。今後はスタッフの増員と、きめ細かい情報の更新、そして一人一人に対し誠意を持ったサポート体制作りを更に強化し、皆様の暮らしにおける「安心設計」の精度を上げていきたいと願っております。
お近くにお買い物に来られる際や、ついでがございましたら、お気軽に弊社Torranceオフィスにお立ち寄り下さいませ。ビジネスの宣伝に繋がるパンフレットや、お名刺を置いていただくだけでも歓迎致します。どうぞ今後とも、イシワダ保険エージェンシーをご贔屓にお願い申し上げます。有難うございます。