あっという間に、2018年も幕を閉じようとしております。 皆様にとって、2018年はどの様な年でしたでしょうか?
私にとって印象的だった出来事は、今年の6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談と、11月6日に行われた中間選挙の結果です。
傲慢とも取れる弾道ミサイルの実験を繰り返していた北朝鮮が、ようやく友和に向けて歩みを進めたことは、特に隣国に日本がある点からも、個人的には良い兆候の現れだと思いました。
あれから半年、具体的な結果が見えて来ない状況ですが、北朝鮮が、ずっと殻に閉じこもっているような状況から脱した点は、素晴らしい進展だと思っています。
そして、アメリカの中間選挙では、上院でトランプ大統領の共和党が僅差で多数派を維持出来ましたが、下院では民主党が多数派を奪還する「ねじれ状態」が生まれる結果となりました。
ねじれ状況では、国政が一つにまとまらない状況ですので、処々の問題 (※メキシコの国境の壁建設・オバマケアの撤廃など)の実現は、今まで以上に困難になるだろうと予測されます。
また、利上げを繰り返すFRB (米連邦準備制度理事会)に向けて、トランプが批判的な姿勢を見せているなど、アメリカ経済の先行きは、非常に不透明な要素が多い状況だと感じています。
客観的に見てみますと、アメリカ経済は表向きには景気が上昇している状況です。
しかし、実際に現地で暮らしていて感じる肌感覚は、この景気の良い状況は、薄皮で包まれている危うい状況では無いか? というものです。
その理由は、昨今、目覚ましい発展を遂げるオンラインのサービスが充実する反面、多くの小売業者が破産している点です。
特に、2018年に入ってからは、20近くもの大型小売業者が破産を申請、または、会社の清算を発表しています。
例えば・・・、「Sears (シアーズ)・K Mart の運営元」 「Toys R Us (トイザらス)」 「Brookstone (ブルックストーン)」など。
街を車で走っていても、大きな店舗ほど、「For Lease (借り手求む)」のサインが貼り出されている所が増えている印象を覚えます。
また、不動産市況も、昨年とは比べ物にならないほど、取引件数は全体的に縮小傾向にあると言えます。 特に、今年の下半期にかけては、売り出し物件数は増えていますが、売り出されれば飛ぶように売れていた状況は無くなってしまっています。
将来に向けてプランを組む際は、「楽観」だけでは冷静な判断を下せません。 逆に、「悲観」ばかりしていても、前に進む事が出来ません。
「楽しい」ことばかりでは無く、時には、「苦しい」こととも向き合う必要がある人生と同じく、どちらもバランス良く受け入れていく懐の深さを持つ必要があると思います。
最後に、多くの不安要素がある状況でも、アメリカの経済は強いと確信している理由を述べますと、「この国は少子化では無い点」です。
高い教育水準、強い軍事力、そして、住環境が年々良くなっている点など、アメリカの経済を下支えする要素を形成する基盤は、まだまだ安定していると思っています。
不安定な状況下こそ、慎重を期して、中長期で実らせていくファイナンシャルプランを、これからも推奨していきたいと思います。
2018年度も大変お世話になり、誠に有難うございました。
2019年度が、皆様にとりまして、輝かしい1年となるよう心より祈念しております。
引き続き、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
Ishiwada Insurance Agency
石和田 貴光 Agent
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