去る11月7日、長年叫ばれ続けてきたアメリカの国民健康保険に値する【HealthCareキャンペーン】が、White Houseで可決されました。本決まりになるまでにはまだいくつかの課程を経る必要がありますが、議会では2019年までに追加で36ミリオンもの人々が、医療保険のサービスを受けられることをうたった内容でありました。失速する経済を食い止める大きな打開策となるのか、ますます経済成長にブレーキをかけてしまう政策となるのか、今後も目が話せないトピックであります。
アメリカの医療保険を知る上で、必要不可欠とも言える重要な用語をおまとめしましたので、今後の参考までにご覧下さい。Government-run HealthCare(※国による国民健康保険)が始まろうとも、これらの用語は頻繁に出てくることが想定されますので、知っていて損はございません。
Annual Deductible (※ディダクティブル/免責額のこと)・・・各保険プランには、年間(※カレンダーイヤー:1月1日~12月31日の期間を年間と定義しています)における免責額が設定されています。Annual Deductibleが$500というプランを購入する場合、年間において$500までの医療サービス費は実費となり、その後はプランごとに決められた割合へと、自己負担比率は減額します。
Annual Out-of-Pocket Maximum・・・年間において、ディダクティブル以外に自己負担をする必要がある金額の上限を示します。例えば、ディダクティブルが$500、Co-Insuranceが30%、Annual Out-of-Pocket Maximumが$3,000というプランが存在する場合、$500までは各種医療費は実費、その後は請求がうの30%が自己負担、この30%の自己負担が年間において$3,000に到達した時点で、その年の医療費における自己負担は無くなるという意味です。
Co-Pay・・・Office Visit Feeという言い方もされる問診料のことです。クリニックや病院で検診や治療を受ける際は、問診料が検診料や治療費とは別途、請求されることをご留意下さい。
Co-Insurance・・・年間におけるディダクティブル(※免責額)を超えた場合に負担する、自己負担比率のことを、Co-Insuranceと呼ばれます。プランによってそれぞれ異なります。
Professional Services・・・各種血液検査やMRI、CT-Scanなど、精密検査(※Lab/ラボ)や手術に関する費用のことを示します。
Preventive Care・・・主に各種健康診断のことを示します。Annual Physical Check-up(※年に一度の健康診断)、Pap-Smear(※子宮がん検診)、またはMammogram(胸のがん検診)などが対象となります。
Prescription Drugs・・・お薬に関するカバレージ内容です。Generic(※一般薬/ジェネリック種)に関するカバー内容と、Brand(※ブランド種)に関するカバー内容の詳細が確認出来ます。
Lifetime Maximum Benefit・・・一度プランに加入し、自ら解約を依頼したり、支払いが滞らないなど、プランが継続されている間に保険会社によってカバーされる医療サービス費の合計額です。大手保険会社のプランでは、お一人$5ミリオン~$7ミリオンまでカバーされます。
In-Network / Out-of-Network・・・各保険会社は、提携先のお医者様やクリニックと、独自にNetworkを形成しています。ご自身がお持ちである医療保険のプランを、In-Networkで受け付けてくれるか? Out-of-Networkで受け付けてくれるか? によって、自己負担割合が大きくことなってくることがありますので注意が必要です。